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7月7日 満開の南沢あじさい山に行ってきました

更新日:2019年7月20日


2019/7/7 南沢あじさい山(東京都あきる野市)

 7月7日(日)、「南沢あじさい山の花を楽しみ 秋川渓谷を研究する会」(あきる野市) に行ってきました。

 直前で参加できない方が多数出てしまい、5人だけになってしまったのですが、その分、各自の興味あるところ・ことにじっくり時間を使うことができ、ゆとりある一日でした。

 心配していた雨も、フードか帽子があれば傘を差すほどでもない小雨が少し降った程度で、問題ありませんでした。


満開のあじさい山

 ことしはあじさいの花が遅れているとのことで、シャトルバスの運行など最終日となる日でしたが、まさに満開。カメラマンの伊東浩さんが写真を提供してくださったので、お楽しみください。



 あじさいに囲まれながら小径を歩くのは、この時期にしか味わえない散歩気分。雨上がりで濡れたり水滴がついていたりする花や葉は、生命観にあふれていました。1万株といわれるあじさいは、色も種類もさまざまです。

 それだけでなく、ここ南沢あじさい山はちょうどいい加減に間伐された杉林の間にあじさいが咲いているのが、他のあじさいの名所と違った花の楽しみ方を提供してくれます。それだけでなく、傍らには沢の水が流れ、その対岸の斜面にもあじさい。どこからともなく鳥の声が響き、蝶々もひらひら。山自体の魅力にあじさいが加わった、正真正銘の「あじさい山」であることが、南沢あじさい山の特長なのだと感じました。

 5人の内2人がプロのカメラマン、残り3人もそれぞれに写真に興味があったので、さながら撮影会のよう。「こういうときは、こんな光を利用するといい」とか、「水を撮るなら、流すか止めるか」、さらにカメラ操作まで……。実践のプライベートレッスンまでしていただいて、みんな一段撮影の腕を上げました。

フォトスポットからは一面のあじさいが見られる

 あじさい山の側でも、遊歩道から一段上がったところに数カ所の「フォトスポット」を設けていて、そこに上ると斜面に広がる無数のあじさいの花を眺めることができます。(右の写真)

 前のブログに書いていますが、このあじさい山は現在89歳の南沢忠一さんが49年にわたってあじさいを植え、剪定し、挿し木で殖やして苗を育て、ここまで整備してきました。

 この貴重な地域の財産を、数年前から受け継ごうとしているのが、地元で株式会社do-moを起業し、カフェなどの経営や地域活動を営んでいる20代の若者たちです。彼らがあじさい山に入って新しくやったことのひとつが、このフォトスポットです。SNSに載せるいい写真を撮りたいというニーズを知り尽くした年代ならではの発想で、南沢さんが築いた土台に新しい風を吹き込んでいます。


落語のようなお昼の話

 ゆっくり写真を撮っているうちにお昼を回ってしまったので、みんなでお蕎麦を食べに行くことになりました。向かったのは、戸倉という地区にある「あきる野さとやま蕎麦処 小春日和」です。

 入店したときは席が埋まっていたので、テラスのテーブルにすわっておしゃべりしている間に、「先にオーダー入れておきますね」ということで注文。店内の席が空いたので案内され、改めて「オーダーは通ってますからね」というので安心しておしゃべりの続き。

 しかし、そこからが長かった。楽しくいろいろな話をしながらも、それぞれに「あの席にはお蕎麦が来たな」「お蕎麦が切れて打ってるのかなぁ」「あれ、まかない食べてるな」などと「?」を感じてました。

 そしてやっぱりおかしいと思って、「お蕎麦まだかなぁ」と声を掛けたのは、入店から1時間半ぐらいたってから。(よくそこまで黙っていた・笑)

 お店の人もびっくり。「えっ、まだだった? もう食べ終わっていると思ってた」と急いで厨房へ。私たちは「いつ出てくるかなぁ」。お店の人は「よく話が弾んでるなぁ」。それぞれに思っていて、お互い声を掛けるタイミングを失っていたのですね。

 それから、注文しただし巻き卵とお蕎麦が出てくるまでに、いろいろ一品のおかずをいただき、結果的にとてもおいしい卵とお蕎麦に大満足(おなかがすいていたことも、少しポイントを上げた?)で長~い昼食タイムが終わりました。

 その後、少し奥の方までドライブしようかと言っていたのは没になってしまったのですが、なぜか後味悪くないハプニングでした。

 旅って、こういうことが楽しいよね、と思える体験でした。こちらも笑い話にしてしまえるゆとり。お店もマニュアル化されない対応。人と人とがその瞬間に共同作業で紡いでしまった小咄でした。(小春日和の写真も伊東さんのご提供です)



あじさい山のストーリーをふり返り、検討する会

 その後、五日市で有名な料亭「黒茶屋」でおやきを買い、おつまみと飲み物を調達し、借りていた会議室で南沢あじさい山について話し合いました。

 前回5月の視察会で、南沢忠一さんとdo-moのあじさい山担当・南嶋裕樹さんのおふたりからお話を聞いた際のVTRを見て、改めて南沢さんの根気よく地道な活動の大きさを確認しました。

 しかしそれが大きいだけに、活動を受け継いでいくdo-moはたいへんだと思います。

 南沢さんが培った栽培のノウハウを継承するのも、それまで山仕事や園芸と関わってきていない人たちには困難なことが多いでしょう。

 それ以上に、これまでは南沢さんのポケットマネーと自分の時間で続けてきましたが、今後長く活動を続けていくためには、経費はもちろん、自分たちの人件費もちゃんとまかなっていけるような収入の途を確立していかなければならないのだと思います。

 この日、参加者からいくつかアイデアが出されました。明確な具体的提案まではまとまりませんでしたが、引き続き旅LABO本郷としても考えていきます。

 その問題は、旅LABO本郷もまったく同じです。収益を上げる方法を確立することで、持続可能な活動となるよう、模索していきます。

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